「解析学」カテゴリーアーカイブ

収束定理【ルベーグ積分4】

優収束定理
\(f,\ f_n:S\to\mathbb{C}\) を可測関数とする.\(A\) 上各点で \(\lim f_n = f\) かつ \(\sup_{n\geq 1}|f_n|\) が \(A\) 上可積分のとき次が成り立つ. \[\lim_n \int_A |f_n-f|\ d\mu = 0\]\[\int_A f\ d\mu = \lim_n\int_A f_n\ d\mu \]
2022年02月15日


ルベーグ積分【ルベーグ積分3】

\(f:S\to[0,\infty]\) を可測関数とする.このとき \(f\) の \(A\in\mathscr{A}\) 上での積分を以下で定める. \[\int_A f d\mu \overset{\rm{def}}{=} \sup\left\{ \int_A g\ d\mu\ \middle|\ A\rm{上}\ 0\leq g \leq f\ ,\ g:\rm{可測単関数} \right\} \]
2022年02月06日


関数解析5(逆作用素と閉作用素)

\(X,Y\) がバナッハ空間であるとき,\(X\) から \(Y\) への線形作用素 \(T\) が閉作用素であるための必要十分条件は定義域 \(D(T)\) に定めたノルム\[\|x\|_{D(T)} := \|x\|_X + \|Tx\|_Y \]によって,\(D(T)\) がバナッハ空間となることである.
2021年12月23日


関数解析4(有界線形作用素)

\(T\in \mathscr{B}(X,Y)\) に対して\[ \|T\| := \sup_{x\neq 0}\frac{\|T(x)\|}{\|x\|}\]と定めると,これは \(\mathscr{B}(X,Y)\) のノルムである.また,\(Y\) をバナッハ空間とすると,このノルムにより \(\mathscr{B}(X,Y)\) はバナッハ空間となる.
2021年12月16日


関数解析3(ONS, CONS)

内積空間 \(X\) の部分集合 \(\{x_{\lambda}\}_{\lambda\in\Lambda}\) が\[(x_{\lambda}, x_{\mu}) = \delta_{\lambda\mu}\]を満たすとき,\(\{x_{\lambda}\}_{\lambda\in\Lambda}\) を ONS という.また,この \(\{x_{\lambda}\}_{\lambda\in \Lambda}\) が CONS であるとは\[X= \overline{\mathcal{LH}(\{x_{\lambda}\}_{\lambda\in \Lambda})} \]となることである.
2021年12月11日


関数解析2(ヒルベルト空間)

内積空間 \(X\) が内積から定まるノルムに関して完備であるとき,\(X\) をヒルベルト ( Hilbert ) 空間という.
2021年11月26日


関数解析1(バナッハ空間)

完備なノルム空間をバナッハ ( Banach ) 空間という.
2021年11月25日


ボレル集合族と可測関数【ルベーグ積分2】

可測関数 \(f:S\to [0,\infty]\) はある単関数列 \(\{f_n:S\to [0,\infty)\}_{n\geq 1}\) の極限として表現できる.
2021年11月01日


σ加法族と測度【ルベーグ積分1】

集合 \(S\) の部分集合族 \(\mathscr{A}\) が以下の 3 条件を満たすとき, \(\mathscr{A}\) を \(\sigma\) 加法族という.
$$ \emptyset \in \mathscr{A} \tag{1}$$ $$ A\in \mathscr{A} \Longrightarrow A^c\in \mathscr{A} \tag{2}$$ $$ \{A_n\}_{n=1}^{\infty}\subset \mathscr{A} \Longrightarrow \bigcup_{n=1}^{\infty} A_n \in \mathscr{A} \tag{3}$$
2021年09月09日


留数定理【複素解析入門5】

留数定理
ジョルダン曲線 \(C\) があって, \(f(z)\) が \(C\) 上で正則かつ, \(C^{\circ}\) で有限個の孤立特異点 \(\{a_1,\cdots,a_n\}\) を除いて正則ならば, $$\int_{C} f(s)\ ds = 2\pi i\{Res(f,a_1)+\cdots+Res(f,a_n)\}$$が成り立つ.
2021年05月01日